カンボジアの無料相談を受ける理由

現在弊社のホームページではWeb系の無料相談とカンボジア進出に関する無料相談を受付しておりますが、私にとってこの2つの無料相談は大きく目的が異なります。

Web系の無料相談ではそこから信頼を頂き「近い将来仕事の受注に繋げたい」というある意味正常な金銭的下心があるのですが、カンボジア進出に関する無料相談にはそれがほぼありません。

実際、私がカンボジアに関するご相談をお受けした後、必要に応じて人材のご紹介等させていただくことがあるのですが、その際には(その後私の実働がなければ)特に紹介料なども頂戴しておりません。

では「なぜ無料相談を受け付けているのか?」という疑問にお答えする為、また今の私に「できること・できないこと」、さらに私にとって「金銭的な見返り以外で期待すること」なども含め、予めご説明させて頂きたいと思います。

少し長くなりますが、無料相談をご希望の方は予めご一読いただくようお願いいたします。

大前提、カンボジアで必勝法は無い

王宮前の芝生公園で遊ぶ息子

私がカンボジアに在籍して8年、後半5年間は自分のビジネス以外にコンサルティング業もさせて頂いておりましたが、「現状での私の結論」として、残念ながらカンボジアのビジネスにおいて必勝法はありません。

それどころか法律やルールに則って進めるだけの簡単な申請であっても、担当やタイミングによって上手くいかなかったり、時間が大幅にかかったりと予想外のトラブルは珍しくありません。

例えば運転免許証を例にあげると、カンボジアではジュネーブ条約に基づき国際免許証が「有効なはず」なのですが、実際にはほどんどその効果は発揮されません。

そんなことが平気で起こりうる現状ですから、8年間現地に住んでいた私でも(トラブルをある程度は予測できますが)全てを予見することはできず、結論として「イレギュラーや理不尽にどう対処するか」というのが一番大事なのだという結論に至ります。

カンボジアでのコンサルティングの難しさ

プノンペンの道路を塞ぐ倒木

このように「1+1=」が必ずしも『2』にならない現状のカンボジアでコンサルティングを名乗ることは容易ではありません。

もちろん法人設立等の申請など、一般的な業務で複雑なものでなければ「1+1」の答えが大きくブレることはありませんが、「このプロジェクトを成功させたい」など不確定要素の多いご要望になれば、『常に起こりうるトラブルにどう対処していくか』というスタンスでのアドバイスしかでき無いのが本音です。

ビジネスの経験がある方にとっては「それは日本でも同じじゃないか?」と思われるかもしれませんが、『不確定要素の幅が圧倒的に多い』といえばもう少し伝わりやすいでしょうか?

日本では横断歩道を渡る時には左右の確認をする程度で安全を確保できますが、カンボジアでは左右はもちろん、上下や後ろにも気を配らなければなりません。これは道路状況が悪く、日本と比べ盗難などのリスクが高いカンボジアでは比喩では無く事実です。

また横断歩道でもう一つ例を挙げると、私がカンボジアに移住した当時は「夜間バイクを運転する時には赤信号で止まるな」と教えられました。

そう聞いただけで理由がわかる方は旅慣れた方でしょうが、多くの方にとっては「?」しか無いと思います。もちろんカンボジアでも「赤は止まれ」という交通ルールは同じなのですが、実際には当時は赤信号で止まることはより深刻なリスクが潜んでいたのです。

※ ちなみに上記の例えは現在少し状況が変わり、夜間の赤信号は「気をつけて止まりなさい」が正解に近いと思います。

目次

今の私にできること、できないこと

ナショナルバンクでの打ち合わせ

冒頭からネガティブな話が続きましたが、もちろんカンボジアは成長目覚ましい魅力の多い国です。特に都市部の変化のスピードは目覚ましく、高層ビルが至る所で建設され、半年〜1年ぶりで訪れると私もその変化に驚くほどです。

それほど速いスピードで変化し続けている国ですから、当然法律やルール、また人の感性もそれに合わせてどんどん変化していますし、これからもそれは続くでしょう。

そんな変化の速い国で、また冒頭から述べている通り様々な理不尽やイレギュラーに対応していく必要のあるコンサルタント業を遂行するには、やはりカンボジアという国を肌で察知できる在住者、もしくはそれに準じる距離感で生活している人が理想です。

そして残念ながら現在の私は日本在住、つまりリアルタイムでカンボジアの変化を察知できる訳ではありません。だからこそお金をとってコンサルティングをお受けするのは停止しております。

反面、「営利では無いからこそ」できることもあると自負しております。

それは「客観的」なアドバイス。良いものは良い、無理なものは無理、それを忖度なく意見させていただくことが今の私にできる最大の価値だと考えます。

ちなみに私も将来的にはカンボジアでのビジネスを拡大したいと思っていますので、現在でも会計や法律関係を中心とした情報収集は続けておりますし、今後もカンボジアの発展とその中での日系企業の存在感を増していきたいという希望もあります(それが以前在名古屋カンボジア名誉領事館の現地秘書をお受けしていた理由でもあります)。

そして何より、私には8年間+αをかけて築いたカンボジアでの人脈があります。彼らは優秀な能力と人間的魅力を兼ね備えた、私にとってとても大事な友人です。ですから私が無料相談でお話をお伺いし、その中で相談者様と私の友人たちが共にWin-Winになると思えば、必要に応じて彼らをご紹介させて頂くことも可能です。

その際、すでに申し上げているように私が紹介料を頂戴することはありませんが、同時に彼らに(リサーチも含め)無料で何かを発注することは無いことも念の為付け加えさせて頂きますので、予めご理解ください。

カンボジア進出を検討中の方に伝えたいこと

街中の至る所にある工事現場

カンボジアは変化の激しい国だからこそ、大きな可能性を秘めているのと同時にその変化に対応する適応力が求められます。

私の強みは8年間のカンボジアでの経験、そこで築いた幅広い人脈と、現地でのビジネス経験から得たリアルな知識です。そしてそれらを活かした客観的なアドバイスは、一つ一つがあなたのカンボジア進出をサポートするための一助となるかもしれません。

一方で私の弱みは現在は日本在住であり、日々の変化をリアルタイムには感じることができない点です。そのため、私自身が具体的なコンサルティングを行うことは適切ではないと判断しています。しかし、私の知識や人脈を通じて、あなたが必要とする情報やパートナーを見つける手助けをすることは可能です。

このように、私が提供できるもの、提供できないものをご理解いただき、興味がある方はぜひ一度無料相談をお試しください。もちろんビジネスだけでなく、現地での家族を含めた生活に関するご相談やボランティアなどのご相談も大歓迎です。

あなたのカンボジアでの活躍を期待しております。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次